賃貸によるメリットとリスクについて
不動産を売却せずに賃貸に出すことを考える方は多くいます。しかしながら、その多くは賃貸のメリットに目を向ける一方で、リスクについてあまり考慮していません。後悔のないよう、メリットだけでなくリスクも把握しておきましょう。以下、賃貸のメリットについて3つご紹介いたします。
メリット1:安定的な家賃収入 最大のメリットは毎月の家賃収入です。定期的な収入があれば、家計の安定につながります。特に分譲マンションや土地付き戸建て住宅など、設備の充実した物件は一般の賃貸住宅よりも人気があり、賃料を高めに設定できます。また、ファミリー向けの間取りの物件は入退去のサイクルが比較的長いため、経営の安定性が高まります。
メリット2:節税効果 自身の物件を賃貸に出すことで、所有に伴う費用を経費として計上できます。経費を考慮することで所得を圧縮し、節税につながります。経費には住宅ローンの金利や不動産管理会社に支払う管理費などが含まれます。
メリット3:戻る家がある安心感 一時的に空き家になっている物件でも、将来的に自身や家族が居住する可能性がある場合、賃貸に出すことは魅力的な選択肢です。例えば、親が介護施設に入居し、自宅への帰還が不透明な場合、売却する代わりに一時的に賃貸に出すことで家賃収入を得られます。この「戻る家がある」という事実は、家族にとっても希望となります。さらに、親の自宅を賃貸に出している間に親が亡くなった場合、相続税の節税にもつながります。相続税の評価額が圧縮されるため、相続税負担を軽減できる可能性があります。
以上のメリットを踏まえ、賃貸に出すことの利点と注意点をしっかりと考慮し、慎重な判断をしていきましょう。