新築購入後の10年間における重要なポイント
新築の戸建てを購入してから10年以内に、将来的な売却を見据える際に、あなたがまず取るべきステップは、維持管理計画の確認です。大手ハウスメーカーが手掛けた住宅は、売却時に高値で取引される傾向にありますが、その理由は単にブランド力だけではありません。ハウスメーカーは維持管理計画をきちんと立て、定期的なメンテナンスを実施しているからです。
一方、建売住宅では維持管理が基本的に行われません。建売住宅の販売業者は売ったらそれで終わりであり、維持管理の手間をかけたくないのが本音です。自宅の維持管理計画がまだであれば、今すぐ作成しましょう。たとえば、住宅金融支援機構のウェブサイトにはガイドラインが掲載されていますので、参考にしてください。現在では、戸建住宅の専門的な維持管理を行う企業も存在します。月額料金は約1000円からで、計画書の作成や定期点検を依頼できるので、利用する価値があります。
マンションの場合、管理組合が維持管理計画を策定しているはずですが、その計画通りに実施されているかを定期的にチェックすることが重要です。また、住宅履歴情報の収集と登録も重要です。国が推進する住宅履歴が普及すれば、住宅履歴のない物件は不利になる可能性があります。将来的な売却を見据えるためにも、住宅に関する情報をしっかり収集し、買い手に提供できる状態を整えておきましょう。