売却前にリフォームすべきか

リフォームに関する重要な問題について考察してみましょう。

一般的に、「リフォームしてから売れば、高く売れるのでは?」という疑問があります。私の答えは、その場合によりけりです。室内の状態が悪い場合、特にペットを飼っているなどで壁クロスや床に傷があると、内覧者の印象が損なわれる可能性が高まります。例えば、築25年のマンションが2200万円で売りに出された際、室内の状態が悪化していたことで1900万円でしか売れなかったケースもありました。その後、不動産買取業者がリフォームを行い、2830万円で売却されました。こうした事例からも、リフォームの効果は大きいことがわかります。

ただし、これはあくまで一例であり、リフォームが必ずしも成功するとは限りません。リフォーム費用が高額になり、売却価格に十分に反映されない可能性もあります。そのため、あまり大がかりなリフォームはおすすめしません。また、リフォーム資金が不足している場合は、不動産会社が立て替えサービスを提供している場合もありますが、その範囲内での活用が現実的です。

一方で、リフォーム費用は内覧者にとっても重要なポイントです。具体的なリフォーム費用を提示することで、購入に向けたイメージが具体化しやすくなります。また、リフォーム費用を値引きとして考慮する場合もありますので、戦略的な価格設定が重要です。

最後に、リフォームに踏み切るかどうかは慎重に考える必要があります。必要なリフォームについては、リフォーム会社から見積もりを取っておくことも有効です。