不動産売却の際に最初に聞かれること
不動産売却を検討している方が当社に初めてご相談いただく際、最もよく聞かれるのは、「物件がどれくらいの価格で売れるか」を知りたいということです。この査定には、「机上査定」と「訪問査定」の2つの方法があります。「机上査定」は営業担当者が現地を訪問せずに、おおまかな価格を算出する方法です。一方、「訪問査定」は物件を実際に訪問し、内部や周辺環境などを詳しくチェックしてから価格を提案します。机上査定は簡易的なものであり、より正確な査定を得るには訪問査定をお勧めします。
査定の際に担当者からよく聞かれることには、以下のようなものがあります。
- 「売却の理由は何ですか」
- 「新居は決まっていますか」
- 「購入価格はいくらでしたか」
- 「住宅ローンの残高はありますか」
- 「現在の所有者は誰ですか」
- 「いつまでに売却したいですか」
- 「希望する売却価格はどの程度ですか」
特に重要なポイントは、「売却の理由」「売却期限」「住宅ローンの残高」です。売却の理由と期限は、実質的に同じ意味を持ちます。たとえば、相続の場合は相続税の申告期限が迫っているため、早急な売却が必要となることがあります。
また、住み替えの場合、新居がすでに決まっている場合は、売却までのタイミングが重要です。新居が未定の場合は、営業担当者にとっては次の購入先の仲介の機会でもあります。
住宅ローンの残高は売却価格に影響を与えます。ほとんどの場合、売却価格は住宅ローンの残高よりも高くなる必要があります。もし売却価格が住宅ローン残高を下回る場合は、差額を自己資金で支払う必要がありますが、このようなケースは稀です。
査定を受ける際は、これらの質問に備えて準備をしておくことが重要です。また、物件の間取り図や契約書、重要事項説明書、マンション管理規約、リフォーム履歴などの書類も必要です。