絵画や骨董品の評価、税務調査で見逃されがちなポイント

調査官の知識レベルについて

税務調査において、絵画や骨董品の評価が問題視されることが少なくありません。しかし、一般的に調査官はこれらのアートやアンティークについて深い知識を持っているわけではありません。一部の専門家が査定した価格をもとに計算を行うことが一般的ですが、調査官自体が専門知識を有していないため、注意が必要です。

評価の根拠の重要性

税務調査の際、調査官は絵画や骨董品の写真を撮り、外部の専門家に鑑定を依頼します。絵画だけでなく、相続人が子供の頃に描いた絵まで対象になることもあります。調査官は評価額そのものよりも、きちんとした評価の根拠があるかどうかを重視しています。相続開始時期に購入された骨董品は購入履歴が残っており、評価の基準となりますが、歴史的価値がある場合は価格が著しく落ちにくいことも考慮されます。

贈与と税務署の注意

高価な骨董品や宝石を贈与する際、税務署にバレないか心配する人もいますが、購入履歴が残っている場合は探査の対象になる可能性が高まります。贈与された物が見つからなくても、購入履歴が確認されれば家の中を徹底的に探される可能性があります。そのため、購入と贈与の手続きは慎重に行うべきです。