建物の区分所有等に関する法律（区分所有法）について

区分所有建物の管理において、区分所有者同士の関係は複雑であり、共同の利益を守るために特定の行為を排除する必要があります。このため、建物や敷地、付属施設の管理および使用に関する事項を規約として定めることができます。

規約の設定、変更、廃止

区分所有建物における規約の設定、変更、または廃止は、区分所有者の集会において決議されます。この決議には、区分所有者および議決権の各4分の3以上の多数の賛成が必要です。

管理規約と集会の決議の効力

マンションの管理規約や集会の決議は、マンションを利用するための重要なルールです。この効力は、当時の区分所有者だけでなく、相続等によって取得した者（包括承継人）や売買等によって取得した者（特定承継人）にも及びます。さらに、賃借人やその家族等（専有部分の占有者）も、建物やその敷地、付属施設の使用方法について、区分所有者が規約や集会の決議に基づいて負う義務と同様の義務を負います。

区分所有法は、区分所有者同士の円滑な関係を保ち、マンション全体の秩序を守るための重要な法律です。規約の遵守と集会での決議は、すべての居住者にとって公正で安全な生活環境を確保するために欠かせません。