住宅取得時の贈与の特例について

家を購入する際には、多くの資金が必要になります。この時、親や祖父母から資金の贈与を受ける場合に利用できる特例についてご紹介します。

1. 住宅取得等資金の贈与を受けた場合の相続時精算課税の特例

相続時精算課税制度は、贈与時に非課税となる金額が2,500万円までと定められています。この制度を利用することで、20歳以上の子や孫が自己居住用の一定の家屋を新築、取得、または増改築するための資金を贈与された場合に、通常必要とされる贈与者の年齢要件（60歳以上）がなくなります。つまり、贈与者が60歳未満でもこの特例を利用することができます。

2. 特例の併用について

2.1 直系尊属からの贈与と他の特例との関係

住宅取得等資金の贈与を受けた場合、この相続時精算課税の特例は他の特例と併用することができます。例えば、贈与税の基礎控除や住宅借入金等特別控除と併用することが可能です。

2.2 贈与者以外からの贈与と特例の併用

直系尊属からの住宅取得等資金の贈与に対する贈与税の非課税措置も、この相続時精算課税の特例と併用することができます。また、相続時精算課税制度を利用しない贈与者以外の者からの贈与についても、贈与税の基礎控除を適用することができます。さらに、住宅借入金等特別控除とも併用が可能です。

このように、住宅取得時の資金贈与に関する特例は複数あり、それぞれの状況に応じて併用が可能です。ぜひ、適切な制度を活用して、夢のマイホームを手に入れてください。