『現地に足を運ぶ意味 - 不動産購入前に“見ておくべきこと”』

不動産の購入や売却を検討する際、多くの方がまず「価格」や「間取り」「立地」などに注目されます。
ですが、私たち不動産業者が日々現場で感じるのは、それだけではわからない「現地調査」の大切さです。

今回は、実際にあったいくつかの事例をもとに、なぜ現地確認が重要なのかをお伝えします。


■ 見えないところに潜む「雨染み」や「傷み」

一見きれいな戸建てでも、屋根裏に雨染みが残っていたというケースは少なくありません。
小屋裏(屋根裏)の点検口を開けて初めて確認できるような部分ですが、ここに異変があると、雨漏りの痕跡や構造材の劣化につながる可能性も。

現地調査では、内覧時には見えにくい部分まで丁寧にチェックすることで、「本当に安心できる住まいかどうか」を見極めることができます。


■ リースの給湯器が残っていた⁉

設備の確認も見逃せません。
過去には、給湯器がリース契約のままになっていたという事例も。
見た目では気づきにくいものですが、引き継いだ後にリース料金の請求が発生するなど、思わぬトラブルになることも。

現地で型番や管理ステッカーを確認し、可能であれば契約状況もチェックしておくことをおすすめします。


■ 境界線と越境はトラブルの火種に

「隣の木の枝がこちらに越境していた」「境界ブロックが越境しているように見える」――
こうした越境や境界の問題も、現地で初めて分かるケースが少なくありません。

中には、隣地の方が非常に几帳面で、「植栽の剪定」や「敷地ライン」に敏感な場合もあります。
そうした場合、将来的に関係性がこじれてしまうこともあり得ます。

土地家屋調査士の立ち合いや、測量図面との照合を行い、事前に解消できることはクリアにしておくことが大切です。


■ まとめ:紙面ではわからない“空気”がある

ネット上の情報や図面ではわからない「隣地との距離感」「雰囲気」「におい」「音」など、
実際にその場に立たないとわからない情報がたくさんあります。

私たちは、すべてのお客様に安心して物件を選んでいただくために、
「現地を見る」ことを何よりも大切にしています。

購入前・売却前・検討中の方も、ぜひ一度、私たちと一緒に現地を確認してみませんか?