建築基準法と建築協定について
建築基準法と建築協定は、建物の設計・建設に関する規制と地域の調和を保つための重要な要素です。
建築協定とは?
建築協定は、地権者間、あるいは地権者と建設業者などの間で合意される建築に関する協定のことです。この協定は、以下のような内容を詳細に規制することで街並みに統一性を持たせる機能を有しています。
- 敷地の最低面積
- 外壁の後退距離
- 建築物の階数
- 外壁の色彩
- 建築物の意匠
協定の締結について
市町村が条例で定めた区域内では、土地の所有者や借地権者などは、以下の基準について建築協定を締結することができます。
- 建築物の敷地、位置、構造、用途、形態、意匠、建築設備に関する基準
- 協定の目的となっている土地の区域
- 協定の有効期間
- 協定違反があった場合の措置
1人協定
宅地開発業者が1者で、宅地分譲地の住環境を維持するため、あらかじめ協定を設定する1人協定というものも存在します。この場合、認可の日から3年以内に、協定区域内に2人以上の土地所有者が存在することとなったときから効力が生じます。
建築協定は、地域の景観や環境を守るために重要な役割を果たしており、住みやすい街づくりに欠かせない要素です。これから建築を考えている方は、この協定をよく理解し、計画に反映させることが大切です。