都市計画区域の区域区分(線引き)

都市計画において、都市計画区域内の無秩序な市街化を防ぐために、以下のように区域が区分されます:

  1. 市街化区域(しがいかくいき):
    • 市街化を図る区域です。つまり、都市としての開発や整備が進められるべき区域となります。
    • ここでは、住宅地、商業地、工業地などが計画的に開発されることが期待されます。
  2. 市街化調整区域(しがいかちょうせいくいき):
    • 市街化を抑制すべき区域です。都市の無秩序な拡大を防ぎ、農地や自然環境の保護などが重視される区域となります。
    • ここでは、大規模な開発は原則として制限され、農業や林業などが主な用途となります。

この区域区分のことを「線引き」といいます。

非線引き都市計画区域

  • 現時点で区域区分が定められていない都市計画区域を指します。
  • このような区域を「非線引き都市計画区域」と一般に呼びます。
  • 非線引き区域では、市街化区域や市街化調整区域のような明確な区分がないため、開発や建築についての規制や方針が異なる場合があります。

これらの区分は、都市計画の一環として、市街地の整備や農地・自然環境の保全をバランスよく進めるために重要な役割を果たしています。