「売却価格設定」で信頼を得る3つの考え方
不動産を売却する際、最初に立ちはだかるのが「売出価格をどう決めるか?」という問題です。
価格は高ければよいというものではなく、低すぎても損をする。
そして何より「売主様の納得」と「買主様の現実感」の両立が必要です。
今回は、私たち株式会社オールスターが日々の現場で大切にしている、**“価格設定の3つの視点”**をお届けします。
① 「チャレンジ価格」と「標準価格」は明確に分ける
物件の売出し時には、あえて少し高めの「チャレンジ価格」でスタートすることがあります。
ただし、これは**あくまで“反応を見極めるための仮価格”**です。
標準価格(=実際の成約が見込める価格帯)と混同してはいけません。
反響が少なければ一定期間での価格見直しを前提とすることが大切です。
📌 例:
- 標準価格:3,100万〜3,250万円(坪単価 約171〜180万円)
- チャレンジ価格:3,700万〜3,800万円(坪単価 約204〜210万円)
この差をきちんと説明できると、売主様からの信頼も得やすくなります。
② 「近隣のポテンシャル」に敏感になる
現地調査や周辺物件の調査から見えてくる「地域の熱量」。
特に、**“近隣の親族が興味を持っている”**などの声があった場合、価格設定を慎重に調整します。
ニーズが強ければ、少し高めの設定でも反応が取れる可能性が高まります。
逆に、坂が急・日当たりが弱い・通学に不便などの要素があるならば、その点も加味した調整が必要です。
③ 「媒介前のフォロー」が価格を決める
媒介契約前に、あらかじめ売主様と面談し、
「手残り希望金額」「売却理由」「買主の想定層」をすり合わせておくことで、
価格設定に説得力が増します。
たとえば、「手残りで500万円ほしい」と明言された場合は、
そこから売却経費・残債・譲渡税のシミュレーションを行い、逆算した価格提案が可能です。
これができると、媒介取得後の価格交渉もスムーズです。
🔍 おわりに|価格は“説得”ではなく“納得”
価格設定とは、ただ「高く売りましょう」というものではなく、
お客様の状況と市場感をすり合わせた戦略的な合意形成です。
地味で地道な積み重ねではありますが、
こうしたやりとりが「次もお願いしたい」という信頼につながっていきます。
💬 株式会社オールスターでは、
単なる机上の査定ではなく、現場とお客様のリアルに寄り添った売却支援を行っています。
不動産売却でお悩みの方、ぜひお気軽にご相談ください。